2017年01月19日
何にも言えない

ノリが何処に向かったかのか、そんなのすぐに分かった。
でも、どうやって声を掛けたらいいのか分からないし、
第一さっきのことでもう頭がいっぱいいっぱいだし、
第一まだ、…直ってない。
……。
体育館の角で立ち止まり、
気持ちと体が収まるまで、
ゆっくりと、深く、深呼吸。
……。
なんとか下は収まったけど、気持ちの整理は全然付かない。
そしてこれからも、いくら待ったとしても、
それがまとまることはない。
ほら、僕バカだから。バカはバカなりに、分かるんだよ。
だからって、ここでずっと待ってるわけにもいかない。
ならもう、行くしかないよね住宅搬運服務。
僕の予想の正にその通り、まぁ、ここしかないよね。
ノリは、体育館裏の階段に腰掛け、うずくまっていた。
緊張しながら、もの凄くドキドキしながら、
僕はゆっくりとノリに近づき、ゆっくりとその横にお邪魔する。
何にも出てこない。
ただでさえ、出来れば無心でいたいのに、兌換港幣無理に決まってるよ。
こんなとき、気の利いたことが言える人なんて、いるのかな。
きっと、いないと思うなぁ…、…なんて、どうでもいいこと。
Posted by 逨よ at 11:44│Comments(0)